「スリクソンのアイアンに興味があるけれど、型落ちのモデルはどうなのかな?」と考えている方は多いのではないでしょうか。特にスリクソン Z585は、発売から時間が経過した今でも、中古市場で非常に人気が高いモデルとして知られています。
最新のテクノロジーを搭載した現行モデルも魅力的ですが、コストパフォーマンスや性能のバランスを考えると、あえてZ585を選ぶメリットは多大にあります。今回は、スリクソン Z585を今さら評価する意味と、その圧倒的な実力について深掘りしていきましょう。
ゴルフ初心者からスコアアップを目指す中級者まで、幅広い層に愛され続ける理由をわかりやすく解説します。この記事を読めば、なぜこのアイアンが名器と呼ばれ続けているのかが、はっきりと理解できるはずです。
スリクソン Z585を今さら評価しても「買い」と言い切れる理由

発売から数年が経過したモデルを検討する際、最も気になるのは「今のクラブと比べて性能が劣っていないか」という点でしょう。しかし、スリクソン Z585に関しては、その心配はほとんど不要と言っても過言ではありません。むしろ、完成度の高さから現在でも愛用しているプロや上級者が存在するほどです。
圧倒的なやさしさと飛距離のバランス
スリクソン Z585の最大の魅力は、なんといっても「ミスへの寛容性」と「安定した飛距離性能」が高次元で両立されている点にあります。一般的に飛距離を重視するアイアンは、打感や操作性が犠牲になりがちですが、このモデルはそのバランスが絶妙です。フェースの周辺に溝を設けた「スピードグルーブフェース」が、反発力を高めつつ、打点がバラついても飛距離ロスを最小限に抑えてくれます。
また、ストロングロフト設計(7番で31度)を採用しているため、普段通りのスイングでも自然と1番手上の飛距離を狙うことが可能です。それでいて、ボールが上がりにくいという感覚はなく、重心設計が最適化されているおかげで高弾道のショットが打ちやすくなっています。グリーン上でピタリと止まる球を打てるため、攻めのゴルフを展開したい方に最適です。
このやさしさは、ミスショットをした際にも強く実感できます。芯を外した感覚があっても、結果的にグリーン近くまでボールを運んでくれるため、大叩きを防ぐ心強い味方になってくれるでしょう。技術を磨いている最中のゴルファーにとって、これほど頼もしい性能はありません。
軟鉄鍛造の心地よい打感と高品質な仕上げ
「スリクソンといえば打感」と言われるほど、多くのゴルファーがこだわりを持つポイントですが、Z585はその期待を裏切りません。ボディに軟鉄鍛造(S20C)を採用しているため、ボールを包み込むような柔らかい感触をしっかりと手に伝えてくれます。飛距離性能を重視したポケットキャビティ構造でありながら、手に残る感覚は非常に上質です。
他メーカーの飛び系アイアンでは、弾き感が強すぎてパチッという硬い音がすることがありますが、Z585は「フェースは弾くのに、手応えは柔らかい」という不思議な感覚を味わえます。これは、高品質な素材選定とスリクソン独自の構造設計が成せる技と言えるでしょう。打感の良さは、スイングのリズムや距離感を養う上でも非常に重要な要素となります。
さらに、見た目の美しさも所有欲を満たしてくれる大きなポイントです。バックフェースのデザインは精悍で、キャディバッグに入っているだけで上級者のような雰囲気を醸し出します。時間が経過しても古臭さを感じさせない洗練された意匠は、長く愛用したいと考えている方にとって大きなメリットとなります。
芝の上を滑るように抜けるV.T.ソール
アイアンの性能を左右する隠れた重要要素がソールの形状ですが、Z585にはスリクソン独自の「新・V.T.ソール」が採用されています。これはソールをV字型に設計することで、どんなライからでもヘッドがスムーズに抜けるように工夫されたものです。日本のゴルフ場に多い、少し粘り気のある芝や、深いラフからでも振り抜きやすさを実感できます。
特に、レベルブロー(地面を払うように打つこと)からややダウンブローに打つ方まで、幅広いスイングタイプに対応しているのが特徴です。ヘッドの抜けが良くなることで、インパクトでのエネルギーロスが減り、安定した飛距離と方向性を手に入れることができます。ダフリ気味に入った際でも、ソールが芝を滑ってくれるため、大きなミスになりにくいのも嬉しい点です。
ショートアイアンでピンをデッドに狙う場面でも、この抜けの良さは大きな武器になります。ラフからでも縦の距離感が狂いにくいため、スコアメイクが非常に楽になるはずです。実際のラウンドでは練習場のような平坦な場所は少ないため、こうした実戦的な機能こそがZ585を名器たらしめている理由の一つと言えるでしょう。
Z585が今でも選ばれる主な理由
・ミスをカバーしてくれる圧倒的な寛容性
・軟鉄ボディによる上質な打感と所有感
・あらゆるライから安定した抜けを実現するソール形状
Z585アイアンのスペックと最新モデルとの比較

次に、具体的な数字や後継モデルとの違いから、Z585の立ち位置を確認してみましょう。ゴルフギアは進化を続けていますが、劇的な変化というよりは、細かな改良の積み重ねであることが多いものです。Z585のスペックを再確認することで、今の自分に合っているかどうかが明確になります。
Z585の基本スペックとロフト構成
Z585のロフト角は、7番アイアンで31度という設定になっています。最近の超飛び系アイアン(25度〜28度前後)ほど極端ではありませんが、クラシックなモデルよりも立っており、現代のゴルフシーンにおいて最も扱いやすい「ちょい飛び」の部類に入ります。PW(ピッチングウェッジ)は44度となっており、ウェッジとのつながりも作りやすい構成です。
ヘッド重量や重心位置のバランスも非常に良く、振り抜きやすさが計算されています。純正シャフトにはスチールシャフトの「N.S.PRO 950GH DST」や、カーボンシャフトの「Miyazaki Mahana」などが用意されていました。特にDST(デュアル・スピード・テクノロジー)シャフトは、スリクソン専用に設計されており、手元側の剛性を調整することで振りやすさを向上させています。
このロフト設定のおかげで、飛距離を稼ぎつつもグリーンを直接狙えるだけのスピン量と弾道の高さを確保できています。ただ飛ぶだけでなく、止まるボールが打てるという点が、多くのアスリート志向のゴルファーにも支持される理由です。スペック表を見ても、現代のアイアンセットと比較して見劣りする部分は全くありません。
後継モデル「ZX5」シリーズとの違い
Z585の後継機としては、ZX5、そしてZX5 Mk IIと進化が続いています。最新モデルでは「メインフレーム」と呼ばれる独自の溝構造が進化し、より反発エリアが拡大されています。しかし、実際に打ち比べてみると、Z585の方がわずかに「ボールの捕まりが良い」と感じるテスターも少なくありません。最新モデルはより直進性が高まっている分、少し逃げる動きをすることもあります。
また、外観についても好みが分かれるポイントです。最新のZX5シリーズはよりシャープで近代的なデザインになっていますが、Z585は伝統的なスリクソンの安心感ある顔立ちを維持しています。トップブレード(構えた時に見えるヘッドの厚み)も適度な厚みがあり、アドレスした瞬間に「これなら当たりそう」という安心感を与えてくれます。
性能面での差はもちろんありますが、数ヤードの飛距離差やわずかなスピン量の違いをどう捉えるかが鍵となります。中古価格を考慮すると、Z585のコストパフォーマンスは依然として高く、最新モデルに数倍の予算をかけるよりも、Z585を選んで浮いた予算でレッスンに通ったり、ラウンド回数を増やしたりする方がスコアアップに直結する場合もあります。
同世代の兄弟モデル「Z785」との比較
Z585と同時期に発売されたのが、ハーフキャビティ構造の「Z785」です。こちらはよりプロ・上級者向けの性格が強く、操作性に優れています。一方でZ585はポケットキャビティ構造であり、明らかに「やさしさ」に振り切った設計になっています。Z785の方が打感の密度は濃いですが、ミスをした時の飛距離ロスはZ585の方が圧倒的に少ないです。
構えた時の顔も異なります。Z785は小ぶりで操作しやすそうな顔をしていますが、Z585はセミラージサイズでスイートエリアの広さを視覚的にも感じさせてくれます。また、わずかにグース(ネックの曲がり)が入っているため、右へのミスを嫌うゴルファーにとっては、Z585の方が圧倒的に球を捕まえやすい設計になっています。
もし、あなたが「100切りを目指している」「安定して90台を出したい」と考えているなら、背伸びをしてZ785を選ぶよりも、Z585を選ぶ方がゴルフが格段に楽になります。ゴルフはミスをいかに減らすかのスポーツですから、道具に助けてもらえる部分は遠慮なく頼るのが正解と言えるでしょう。
多くのゴルファーが絶賛する「打ちやすさ」の秘密

スリクソン Z585を実際に打ってみると、多くの人が「とにかく打ちやすい」という感想を持ちます。この打ちやすさは単なる感覚的なものではなく、緻密に計算されたテクノロジーによって生み出されているものです。ここでは、なぜ私たちがZ585でナイスショットを連発できるのか、その裏側にある秘密を紐解いていきましょう。
ミスヒットを無かったことにしてくれる寛容性
アイアンショットにおいて最も避けたいのは、芯を外したことによる飛距離の極端な低下です。Z585のポケットキャビティ構造は、ヘッドの周辺に重量を配分することで、慣性モーメント(ヘッドのブレにくさ)を大きく高めています。これにより、打点がヒールやトウ側に寄ってしまったとしても、ヘッドが回転しにくく、ボールをターゲット方向へ押し出す力が維持されます。
特にアマチュアゴルファーに多い「フェース下部でのヒット」に対しても強いのが特徴です。新開発のスピードグルーブがフェースのたわみを最適化しているため、下側に当たっても弾道が低くなりすぎず、必要なキャリーを確保してくれます。「今のショットはミスだ」と思ったのに、ボールがピンのそばまで届いているという体験を何度もすることになるでしょう。
この安心感があるからこそ、プレッシャーのかかる場面でも力まずにスイングを完結させることができます。心の余裕はゴルフにおいて非常に重要な要素であり、クラブへの信頼がそのままショットの精度向上につながります。ミスを許容してくれる心の広さが、Z585が長く支持される最大の理由と言えます。
高弾道でグリーンを捉える低重心設計
アイアンでスコアを作るためには、ボールを上げる力が必要です。Z585は、ヘッド内部の構造を工夫することで非常に低く、深い重心を実現しています。これにより、特に長い番手(5番や6番アイアン)でもボールが楽に上がり、理想的な放物線を描くことができます。ロングアイアンが苦手という方でも、Z585ならユーティリティに近い感覚で打てるはずです。
重心が低いことは、スピン量の安定にも寄与します。一般的に飛ぶアイアンはスピンが減りすぎてグリーンで止まらないことが課題になりますが、Z585はしっかりと適正なバックスピンがかかるように設計されています。空中でボールが失速することなく、最後にフワッと落ちて止まる球を打てるため、ハザード越えのショットでも自信を持って挑めます。
また、この高弾道は風の影響を受けにくいという特徴も持っています。力強い弾道は多少のアゲインスト(向かい風)でも押し戻されにくく、正確な距離を刻むことを可能にします。高さと強さを兼ね備えた弾道は、打っている自分自身も惚れ惚れするような軌道を描いてくれることでしょう。
プロのようなキレを生むソールデザイン
打ちやすさを語る上で欠かせないのが、先ほども触れたV.T.ソールの実力です。このソールの真価は、練習場のマットの上よりも実際のコースの芝の上で発揮されます。日本のゴルフ場によくあるベント芝や野芝において、ソールのリーディングエッジ(フェースの刃の部分)が刺さりすぎず、適度に逃げてくれる設計になっています。
多くのゴルファーが抱える「ダフリ」のミスを軽減してくれるだけでなく、インパクトの瞬間の抵抗が少ないため、ヘッドスピードが落ちにくいというメリットもあります。振り抜いた後のフィニッシュが決まりやすく、最後までしっかりスイングできる感覚を得られます。この「振り抜きの心地よさ」が、ゴルファーに自信を与え、結果としてスイング自体の改善にもつながっていきます。
また、つま先上がりや左足下がりといった傾斜地からのショットでも、この抜けの良さが役立ちます。ライの影響を最小限に抑えてくれるため、特殊な状況下でも普段通りのスイングを信じて実行できるでしょう。実戦に強いアイアンを求めている方にとって、このソール形状はまさに理想的な回答といえます。
「打ちやすさ」とは、単にスイートスポットが広いことだけを指すのではありません。アドレスした時の安心感、ミスをした時の結果、そして芝からの抜け感。これらすべてが高い次元で調和していることが、Z585の本当の強みです。
ユーザーの口コミから見えるリアルなメリットとデメリット

カタログスペックやメーカーの説明だけでなく、実際に長年使用しているユーザーの声を聞くことで、より具体的なイメージが湧いてきます。ここでは、スリクソン Z585に対して寄せられている良い口コミと、少し気になるポイント(デメリット)を公平にまとめてみました。
飛距離性能に関するポジティブな声
多くのユーザーが口を揃えて言うのが、「飛距離が半番手から1番手伸びた」という感想です。「今まで7番で打っていた距離を8番で狙えるようになった」「冬場でも距離が落ちにくい」といった声が多く聞かれます。ロフト設定が絶妙なため、無理に振らなくてもボールが勝手に飛んでいってくれるという印象を持つ方が多いようです。
また、「高さを出しやすいので、飛びすぎてグリーンをオーバーする不安が少ない」という意見もあります。一般的な飛び系アイアンは、低スピンで飛びすぎる「飛びすぎのミス(縦距離のミス)」が起きやすいのですが、Z585は安定した飛距離を刻める点が評価されています。狙った場所にボールを落とせる安定感こそが、スコア直結のメリットと言えるでしょう。
「以前使っていた他社のフォージドアイアンよりも確実にやさしい」という声もあり、アスリート向けのブランドイメージに気負いを感じていた層からも高い支持を得ています。飛びと安定感の両方を手に入れたいという欲張りな要望に、しっかりと応えてくれるクラブであることがわかります。
ミスへの寛容性についてのリアルな評価
「トウ側に当たっても、飛距離の落ち込みが少ないので助かっている」という口コミは、多くのアマチュアゴルファーにとって励みになる言葉です。特に緊張するティーショットや、池越えのショットなどで、完璧なインパクトができなかった時でも「なんとかセーフ」になるケースが多いようです。この寛容さが、ラウンド中のメンタル維持に大きく貢献してくれます。
さらに、「以前よりもアイアンでグリーンに乗る確率(パーオン率)が上がった」という具体的な成果を報告するユーザーも目立ちます。自分ではあまりうまく打てていない感覚でも、結果が良い。この事実は、スコアを意識するゴルファーにとって何物にも代えがたい価値があります。難しいクラブで練習するのも上達の道ですが、コースで結果を出すためにはこれくらいのやさしさが必要だ、と再認識させてくれるアイアンです。
操作性についても、「曲げようと思えば多少は曲がる」というバランスの良さが指摘されています。完全なオートマチックモデルではありませんが、意図しない曲がりを抑えつつ、多少のドローやフェードのコントロールは受け入れてくれる。この「適度な余裕」が、上達を目指す中級者にとって心地よいポイントになっているようです。
唯一のデメリット?捕まりの強さと顔の好み
一方で、一部のユーザーからは気になる点も挙げられています。最も多いのは「球が捕まりすぎる」という点です。Z585はスライスを抑制するために捕まりを重視した設計になっているため、もともとフック系のボールを打つ人や、ヘッドスピードが非常に速い人が叩きに行くと、左へのミス(引っかけ)が出やすいという側面があります。
また、見た目に関する意見もいくつか見られます。「スリクソンにしては少し顔が大きすぎる」「グースが強くて構えにくい」と感じる、完全なアスリート志向のゴルファーもいるようです。スッキリした小ぶりなヘッドを好む方にとっては、Z585のヘッドは少しポッテリとして見えるかもしれません。これは安心感の裏返しでもあるため、好みが分かれる部分です。
しかし、これらのデメリットはあくまで「ターゲット層」とのマッチングの問題です。右へのミスを防ぎたい人や、これから上達したい人にとっては、むしろメリットになる特徴ばかりです。自分の現在の持ち球や、どんな球を打ちたいかを明確にした上で選べば、失敗することはないでしょう。
| 評価ポイント | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 飛距離 | 1番手上の距離が楽に出る | 飛びすぎることが稀にある |
| 方向性 | スライスしにくく捕まりが良い | 上級者は左へのミスが気になる |
| 打感 | 軟鉄鍛造の心地よい手応え | 純粋なマッスルバックには及ばない |
| 見た目 | 構えた時の安心感が強い | シャープさに欠けると感じる人も |
Z585がおすすめな人の特徴と選び方のコツ

ここまでZ585の魅力を多方面から解説してきましたが、最終的に「自分はこのクラブを買うべきか?」と悩んでいる方もいるでしょう。ここでは、Z585を特におすすめしたいゴルファーのタイプと、実際に購入を検討する際の重要なポイントについてまとめました。
初心者から中級者のステップアップに最適
スリクソン Z585を特におすすめしたいのは、「100切りを目指している初級者」や「80台を安定させたい中級者」です。初心者セットからの買い替え先として検討している方にとって、これほどバランスの良いモデルは他にありません。やさしさはありつつも、「スリクソン」というブランドを持つことでモチベーションも高まります。
また、練習を重ねて「そろそろ本格的なアイアンを使いたいけれど、難しすぎるのは嫌だ」というニーズに完璧に応えてくれます。軟鉄鍛造の打感を覚えることは、自分のショットの良し悪しを判断する「センサー」を磨くことにもつながります。上達をサポートしてくれる機能を備えつつ、長く付き合える深みがあるのが、Z585の素晴らしいところです。
他にも、「最近体力が落ちてきて、以前使っていたアイアンが重く、難しく感じ始めた」というベテランゴルファーにもおすすめです。楽に球を上げて飛距離を維持してくれるため、体への負担を減らしながら、今まで通りのプレーを楽しむことができるでしょう。
シャフト選びで性格が大きく変わる
アイアンを選ぶ際、ヘッドと同じくらい重要なのがシャフト選びです。Z585は、装着されているシャフトによってその性格がガラリと変わります。自分のヘッドスピードやスイングタイプに合わせて、最適な一本を見つけることが成功の秘訣となります。
純正の「N.S.PRO 950GH DST」は、多くの平均的なゴルファーに合う万能なシャフトです。適度な重さと、全体的にしなる感じがあり、タイミングが取りやすいのが特徴です。もしもう少し重さが欲しい、あるいはしっかり叩きたいのであれば、「MODUS3 TOUR105 DST」を検討してみてください。こちらは手元側に重量感があり、より安定したスイングを促してくれます。
一方で、飛距離を最大限に伸ばしたい方や、軽い力で振りたい方はカーボンシャフトの「Miyazaki Mahana」が選択肢に入ります。軽量ながらもしっかりとした腰があり、振り遅れを防いでくれます。中古市場ではこれらのシャフトが混在しているため、自分がどちらの方向に性能を伸ばしたいのかを考えて選ぶようにしましょう。
中古市場での相場とチェックポイント
現在、スリクソン Z585は中古市場で非常に安定した価格で取引されています。最新モデルが発売されるたびに少しずつ手頃になっていますが、人気が高いため、状態の良いものはすぐに売れてしまう傾向にあります。6本セット(5番〜PW)での相場は、程度にもよりますが3万円から4万5千円前後を目安にすると良いでしょう。
購入時のチェックポイントとしては、フェース面の摩耗具合はもちろんですが、特に「ソールの傷」をよく確認してください。V.T.ソールは性能の肝ですが、深く鋭い傷があると、芝の抜けに影響が出る可能性があります。また、軟鉄鍛造モデルはバックフェースに当たり傷(クラブ同士がぶつかってできる小さな凹み)がつきやすいため、見た目にこだわる方はアイアンカバーを使用していた個体を探すのがコツです。
さらに、グリップの状態も重要です。中古の場合、グリップが硬化していたり、擦り減っていたりすることが多いため、交換費用(1本1,000円〜2,000円程度)を予算に含めておくと、後から「思ったより高くついた」という失敗を防げます。信頼できる中古ショップであれば、ランク表示だけでなく、細かな状態を店員さんに聞くのが最も確実な方法です。
まとめ:スリクソン Z585は今さらでも手に入れる価値がある名器
スリクソン Z585について詳しく見てきましたが、結論として、このアイアンは「今から手に入れても決して後悔しない、時代を超えた名器」であると断言できます。最新テクノロジーが常に最高とは限らず、自分の技術や感性に馴染むものこそが、本当のベストパートナーと言えるからです。
今回ご紹介したように、Z585には以下のような魅力が凝縮されています。
・圧倒的な寛容性:ミスヒットを助け、スコアの崩れを最小限に防ぐ。
・実戦的な飛び:高弾道で止まる球が打てる、理想的なロフト設計。
・優れた打感と抜け:軟鉄鍛造の心地よさと、V.T.ソールによる抜群の振り抜き。
・高いコストパフォーマンス:中古で手頃な価格でありながら、最新機に劣らない性能。
「今さら古いモデルを買うのは恥ずかしいかも」と考える必要は全くありません。むしろ、こうした優れたモデルを賢く選び、自分のゴルフを最大限に楽しむ姿勢こそが、真のゴルフファンと言えるのではないでしょうか。Z585を手にすることで、あなたのゴルフがより楽しく、そしてより確実なものになることを心から願っています。
もし店頭やネットショップで状態の良いZ585を見つけたら、それは素晴らしい出会いかもしれません。ぜひ一度手に取って、その構えやすさと完成度の高さを体感してみてください。あなたのキャディバッグにZ585が加わったその日から、次のラウンドが待ち遠しくなるはずです。





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