ゴルフクラブの代名詞とも言えるゼクシオは、数多くのゴルファーに愛され続けているシリーズです。特に中古市場で今なお高い人気を誇るのが、7代目から9代目のモデルです。しかし、いざ選ぼうとすると、それぞれの世代で何が違うのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ゼクシオ 7 8 9 違いを比較し、それぞれのスペックや特徴、どのような人に向いているのかを分かりやすく解説します。自分にぴったりの一本を見つけるための参考にしてください。
ゼクシオシリーズは2年ごとにモデルチェンジが行われますが、この7代目から9代目にかけては、クラブの設計理論が大きく進化した時期でもあります。それぞれの強みを知ることで、スコアアップにつながる最適な相棒が見つかるはずです。
ゼクシオ 7・8・9 の違いと進化のポイントを比較

ゼクシオの7代目(セブン)、8代目(エイト)、9代目(ナイン)は、それぞれ発売された時期の最新テクノロジーが詰め込まれています。まずは、全体的な流れとスペックの変遷について見ていきましょう。
各モデルの発売時期と共通するコンセプト
ゼクシオ 7は2011年、ゼクシオ 8は2013年、そしてゼクシオ 9は2015年に発売されました。この3世代に共通しているのは、「圧倒的なやさしさ」と「爽快な打球音」を追求している点です。誰が打っても高弾道で遠くへ飛ばせるという、ゼクシオのDNAはどのモデルにもしっかりと受け継がれています。
また、この時期のゼクシオはヘッド素材にチタンを贅沢に使用しており、フェースの反発性能が非常に高いのが特徴です。ミスヒットに対する寛容性も高く、芯を外しても飛距離ロスが少ないため、多くのアベレージゴルファーに支持されています。
中古市場ではこの3つの世代がボリュームゾーンとなっており、状態の良い個体もまだ見つかりやすい状況です。それぞれのモデル名に数字がついているため、年式が新しいほど高性能に感じますが、実際には自分のスイングとの相性が最も重要になります。
重量設計とバランスの大きな変化
この3モデルの最も大きな違いは、クラブ全体の重量とバランスの取り方にあります。ゼクシオ 7までは、どちらかというと「振りやすさ」を重視したスタンダードな重量配分でした。しかし、ゼクシオ 8からは「重いヘッドを軽いシャフトで振る」という新しい理論が導入されました。
具体的には、ゼクシオ 7の総重量(Rシャフト)が約282gだったのに対し、ゼクシオ 8と9では約272gまで軽量化されています。一方で、ヘッド自体の重量は逆に重くなっています。これにより、遠心力を利用してヘッドスピードを上げつつ、インパクトの衝撃を強くする設計へと進化したのです。
このため、ゼクシオ 7は「クラブ全体の軽快さ」を感じやすく、8や9は「ヘッドの重みを利用した加速感」を感じやすいという違いがあります。重いものを振る方が飛距離は出やすいですが、操作性を重視するなら7の方が扱いやすいと感じる人もいます。
打音と打感にみるゼクシオらしさ
ゼクシオといえば、コースに響き渡る高く澄んだ「キンッ」という打球音が代名詞です。この音の設計も代を重ねるごとに微調整されています。ゼクシオ 7は非常に爽快で伸びやかな音が特徴で、多くのファンから「これぞゼクシオ」と評価される名機です。
ゼクシオ 8や9になると、ヘッドの内部構造がさらに進化し、より重厚感のある力強い音へと変化していきました。打感については、どのモデルもフェースにボールが乗る感触がありつつも、弾き感の強い心地よい仕上がりになっています。
好みの問題はありますが、打球音はナイスショットの感覚に直結するため、非常に重要な要素です。高音で気持ちよく飛ばしたい方は7を、少し落ち着いた力強さを求めるなら8や9を検討してみるのが良いでしょう。
【3モデルの基本スペック比較(ドライバー Rシャフト)】
| 項目 | ゼクシオ 7 | ゼクシオ 8 | ゼクシオ 9 |
|---|---|---|---|
| 発売年 | 2011年 | 2013年 | 2015年 |
| クラブ総重量 | 約282g | 約272g | 約272g |
| ヘッド重量 | 標準的 | やや重め | 重め |
| シャフト名 | MP700 | MP800 | MP900 |
ゼクシオ 7(XXIO 7)の特徴:今なお愛される名作

ゼクシオ 7は、歴代シリーズの中でも「最高傑作」と呼ぶ人が多いモデルです。2011年の発売からかなりの年月が経っていますが、その完成度の高さから今でも手放さないゴルファーが少なくありません。
デュアルスピードテクノロジーの先駆け
ゼクシオ 7で初めて提唱されたのが「デュアルスピードテクノロジー」です。これは、ヘッドスピードを上げるための工夫と、ボールスピード(初速)を上げるための工夫を両立させるという考え方です。ヘッドの重さを適正化しつつ、シャフトを短くすることで振りやすさを確保しました。
それまでのモデルに比べて、より効率的にエネルギーをボールに伝えられるようになったのがこの世代です。無理に叩きにいかなくても、スムーズなスイングをするだけで勝手に飛んでくれるような感覚を味わえます。これが、幅広い年齢層に支持される理由です。
特にシャフトの「MP700」は、しなり戻りのタイミングが絶妙で、タイミングが取りやすいと評判です。スイングのリズムが安定しない方にとって、この「オートマチックさ」は大きな武器になるでしょう。
安定感のある振り心地と直進性
ゼクシオ 7の大きなメリットは、クラブ全体の重量バランスが非常に「素直」であることです。8代目以降のモデルはヘッドの重みを強調していますが、7は全体的に軽量かつバランス良くまとまっており、違和感なく振り切ることができます。
また、フェースの向きがターゲットに対してスクエア(真っ直ぐ)に構えやすいのも特徴です。ゼクシオは捕まりを重視してフックフェース(左を向きやすい)になりがちですが、7はそのバランスが絶妙で、引っかけを恐れずに振り抜ける安心感があります。
直進性も非常に高く、多少の打点のブレであればコース内に留まってくれる寛容性を持っています。「とにかく真っ直ぐ、安定して飛ばしたい」というニーズに、これ以上なく応えてくれる一本です。
中古市場での圧倒的なコスパ
発売から時間が経過しているため、ゼクシオ 7は中古市場で非常にお手頃な価格で取引されています。1万円台、状態によっては1万円を切る価格で見つかることもあり、これからゴルフを始める初心者の方や、予備のセットを組みたい方には最適です。
価格は安いですが、性能面では現代のクラブと比較しても極端に見劣りすることはありません。むしろ、最新モデルよりもゼクシオ 7の方が打感が好きだという上級者もいるほどです。コストパフォーマンスの面では、間違いなく最強クラスと言えるでしょう。
ただし、発売から10年以上が経過しているため、中古で購入する際はソールの傷やシャフトのへたりなどをチェックすることをおすすめします。丁寧に使われていた個体であれば、今でも現役バリバリで活躍してくれます。
ゼクシオ 8(XXIO 8)の特徴:軽量化と加速の進化

2013年に登場したゼクシオ 8は、これまでの設計思想を大きく変えた意欲作です。「重さに。速さを。」というキャッチコピー通り、物理的な重さを武器に変えるテクノロジーが満載されています。
スイング慣性モーメントを追求した新設計
ゼクシオ 8の最大の特徴は、スイング中の振りやすさを数値化した「スイング慣性モーメント」を小さくしたことにあります。簡単に言うと、「ヘッドは重いのに、振ると軽く感じる」という魔法のような設計を目指したのです。
これを実現するために、シャフトの重心位置をより手元(グリップ側)に移動させました。手元が重く、先が軽い設計にすることで、ダウンスイングでの切り返しがスムーズになり、自然とヘッドスピードが上がる仕組みになっています。腕力が落ちてきたと感じる方でも、鋭い振り抜きが可能になりました。
ヘッドの重みはインパクトでの「押し」の強さにつながります。軽い力で振っているのに、ボールが強く弾き出される感覚は、ゼクシオ 8ならではの魅力です。スイングを改善しなくても、クラブが助けてくれることを実感できるでしょう。
シリーズ中での大幅な軽量化の恩恵
ゼクシオ 8は、前作の7代目に比べてクラブ総重量が約10gも軽くなっています。これはゴルフクラブの世界では驚異的な数値です。18ホールを回る際、後半になると疲れからスイングが乱れがちですが、この軽さは大きなメリットとなります。最後までしっかり振り切れる体力を温存できるからです。
軽量化の恩恵は飛距離アップだけではありません。スイングが楽になることで、余計な力みが抜け、結果としてミート率が向上するという好循環も期待できます。特に「最近クラブが重く感じてきた」というベテランゴルファーにとって、ゼクシオ 8は心強い味方になるはずです。
ただし、あまりに軽いクラブを使いすぎるとスイングが手打ちになりやすいという側面もあります。重いヘッドの重みをしっかり感じながら、体全体を使ってスイングすることを意識すると、このクラブの性能を最大限に引き出せます。
スライサーに優しいつかまりの向上
ゼクシオ 8は、歴代モデルの中でも「ボールのつかまり」が非常に良いと言われています。ヘッドの重心設計が工夫されており、ダウンスイングでフェースが自然に返りやすいようになっています。これにより、アマチュアの悩みで最も多い「スライス」を軽減してくれる効果があります。
右へのミスが多い方にとって、ボールがしっかりつかまってドロー回転がかかるのは非常に嬉しいポイントです。球が上がりやすい設計でもあるため、スライスして飛距離をロスしている方なら、ゼクシオ 8に変えるだけで大幅な飛距離アップが望めます。
逆に、元々ボールがつかまりすぎるフッカー(左に曲がる人)にとっては、少し捕まりすぎてしまうかもしれません。自分の持ち球を考慮した上で選ぶのが賢明です。右へのミスを防いで安心感を得たいなら、ゼクシオ 8は最適な選択肢の一つです。
ゼクシオ 8はシャフトの重心が手元にあるため、持った瞬間は軽く感じますが、スイングを始めるとヘッドの重さをしっかり感じることができます。この独特なフィーリングが合うかどうかが、選ぶ際の大切なポイントです。
ゼクシオ 9(XXIO 9)の特徴:スイングを補正する最新技術

2015年に発売されたゼクシオ 9は、クラブがスイング軌道そのものを補正するという驚きのコンセプトで登場しました。「軌道は力だ。」という力強い言葉と共に、シリーズの完成形とも言える進化を遂げています。
コックの維持を助けてタメを作る
ゼクシオ 9が注目したのは、ダウンスイングでの「タメ」です。上級者は切り返しでコック(手首の角度)を維持したまま下ろしてきますが、アマチュアはすぐにコックが解けてしまい、パワーが逃げてしまいがちです。ゼクシオ 9は、このコックの維持をクラブがオートマチックにサポートしてくれます。
シャフトの重量配分をさらに進化させ、手元側の剛性を高めることで、自然とタメが作れるような挙動を実現しました。これにより、スイング軌道が体に近くなり、遠心力を最大化できる「効率的な通り道」をヘッドが走るようになります。自分の技術を一段階引き上げてくれるような感覚です。
結果としてヘッドスピードが自然に向上し、インパクトでのエネルギー効率が最大化されます。スイングを改造することなく、理想的な軌道を手に入れられるのがゼクシオ 9の最大の武器です。
さらに重くなったヘッドによる強弾道
ゼクシオ 8で導入された「重ヘッド」は、ゼクシオ 9でさらに強化されました。ヘッド重量をさらに重くすることで、衝突エネルギーを増大させています。重いヘッドを高速でぶつけることで、驚異的な初速を生み出す設計です。
実際に打ってみると、これまでのモデルよりもボールの「押し出し感」が強く、風に負けない力強い弾道が出やすくなっています。高弾道でありながら、スピン量が適正に抑えられているため、キャリーだけでなくランも含めたトータル飛距離を伸ばすことが可能です。
また、フェースの反発エリアも前作比でさらに拡大されています。芯を外した時の飛距離ロスが極限まで抑えられているため、安定して飛ばしたいというニーズに完璧に応えてくれます。この「ミスをミスにしない」安心感は、プレッシャーのかかる場面で大きな強みになります。
Miyazakiモデルの本格的な展開
ゼクシオ 9からは、ヘッドスピードが速め(40〜44m/s程度)のゴルファー向けに「Miyazakiモデル」が本格的に展開されました。従来のゼクシオは「軽すぎて物足りない」と感じていた中級者や若手ゴルファーをターゲットにした、少しハードな仕様です。
シャフトに「Miyazaki Melas(メラン)」を採用し、通常のMP900シャフトよりも重量を上げ、トルク(ねじれ)を抑えています。ヘッド性能はゼクシオのやさしさを維持しつつ、叩きにいっても左へのミスが出にくい設計になっています。これにより、幅広い層がゼクシオの恩恵を受けられるようになりました。
「ゼクシオはシニア向け」というイメージを払拭し、幅広いゴルファーに選ばれるきっかけとなったのがこの9代目です。自分のヘッドスピードに合わせて、レギュラーモデルかMiyazakiモデルかを選べるのは非常に大きなメリットと言えるでしょう。
自分に合うモデルはどれ?スペック別の選び方

ここまで3つのモデルの特徴を見てきましたが、最終的にどれを選ぶべきかは、あなたの現在の悩みやプレースタイルによって決まります。後悔しないための選び方の基準を整理してみましょう。
スイングスピードを目安にする
まず考慮すべきは、ご自身のヘッドスピードです。ヘッドスピードが38m/s以下で、とにかく楽にクラブを振りたいという方には、総重量が最も軽いゼクシオ 8がおすすめです。体力の衰えをカバーし、最後まで振り切る楽しさを思い出させてくれます。
一方で、ヘッドスピードが40m/s前後あり、しっかりした振り心地を好む方にはゼクシオ 7が向いています。3モデルの中で最も標準的な重量バランスを持っており、重すぎず軽すぎない安心感があります。さらにパワーがあるなら、ゼクシオ 9のMiyazakiモデルを検討しましょう。
ヘッドスピードにムラがあり、スイングを安定させたいという方には、軌道を補正してくれるゼクシオ 9が最適です。クラブが理想的なダウンスイングを促してくれるため、タイミングのズレによるミスを減らすことが期待できます。
振り抜きの軽さかヘッドの重みか
次に、振った時のフィーリングの好みを確認しましょう。昔ながらの「クラブ全体で軽快に振り抜く」感覚が好きなら、ゼクシオ 7が一番しっくりくるはずです。最新の設計理論に馴染めない方でも、7なら違和感なく移行できることが多いです。
逆に、「ヘッドがどこにあるかを感じながら、その重みで飛ばしたい」という方は、8代目以降が適しています。特にゼクシオ 9はヘッドの存在感が強く、切り返しからの加速感をはっきりと感じることができます。この重みによる「押し」の強さは、最近のトレンドにも通じる部分があります。
店舗で試打ができる場合は、目をつぶって素振りをしてみてください。どちらがスムーズに、心地よく振り抜けるかが正解です。数値上のスペックも大事ですが、最後は自分の感覚を信じるのが一番の近道になります。
ミスヒットへの強さと弾道で比較する
ミスの傾向からも選ぶことができます。スライスが止まらないという悩みがあるなら、捕まり性能の高いゼクシオ 8や9が良いでしょう。重心設計により、勝手にフェースが返ってボールを捕まえてくれるため、右へのミスを大幅に減らせます。
逆に、左へのミスを嫌う方や、弾道が上がりすぎて飛距離をロスしている方は、比較的ストレートな顔立ちのゼクシオ 7の方が扱いやすいかもしれません。7はシリーズの中でも「操作性と直進性のバランス」が非常に優秀で、狙った方向へ打ち出しやすいのが魅力です。
また、飛距離性能については、最新の理論に基づいたゼクシオ 9が最もポテンシャルが高いと言えますが、芯を食った時の最大飛距離はどのモデルも一級品です。自分のミスを最もカバーしてくれるのはどの機能かを考えてみてください。
迷った時は、予算との兼ね合いも重要です。ゼクシオ 7は非常に安価ですが、9はまだ高値で安定しています。まずは手頃な7を試してゼクシオの良さを知り、物足りなければ8や9へステップアップするというのも賢い方法です。
ゼクシオ 7 8 9 の違いを理解して最高の一本を選ぶまとめ
ゼクシオ 7 8 9 違いを比較してきましたが、それぞれの世代に明確な個性と進化の跡があることがお分かりいただけたかと思います。どのモデルも「やさしく飛ばす」というゼクシオの核心は共通していますが、そのアプローチ方法が異なります。
最後に、それぞれのモデルがどんな人におすすめかを簡潔にまとめます。
・ゼクシオ 7 がおすすめな人:
標準的な重量バランスを好み、軽快に振り抜きたい人。コスパ重視で名器を手に入れたい人。操作性と安定感の両立を求める人。
・ゼクシオ 8 がおすすめな人:
体力の衰えを感じ、とにかく軽いクラブで楽に飛ばしたい人。スライスに悩んでおり、ボールをしっかり捕まえたい人。
・ゼクシオ 9 がおすすめな人:
スイングのタメが作れず、軌道を安定させたい人。ヘッドの重みを利用して最新の理論で最大飛距離を狙いたい人。
ゼクシオは中古市場でもリセールバリュー(再販価値)が高いため、もし自分に合わなかったとしても、また別のモデルへ買い替える際の手助けになります。まずは気になった世代を手に取って、ゼクシオならではの「圧倒的なやさしさ」を体感してみてください。
この記事を参考に、あなたにとって最高の相棒となるゼクシオが見つかり、ゴルフライフがより楽しく、素晴らしいものになることを願っています。





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