トラヴィルシャフトが合う人とは?特徴や評価、最適な選び方を徹底解説

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藤倉コンポジット(フジクラ)から登場したアイアン用カーボンシャフト「TRAVIL(トラヴィル)」。

「”重柔(おもやわ)”」という新しいコンセプトを掲げ、多くのゴルファーから注目を集めています。しかし、「自分に合うシャフトなのか分からない」「スチールシャフトと何が違うの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、トラヴィルシャフトがどんな人に合うのか、その特徴や性能、そして後悔しないための選び方まで、初心者にも分かりやすく徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたのアイアンショットを劇的に変える一本が見つかるかもしれません。

  1. トラヴィルシャフトが合う人はどんなゴルファー?
    1. スチールからの移行を考えるベテランゴルファー
    2. 方向性の安定と飛距離アップを両立したい人
    3. 身体への負担を減らしつつパフォーマンスを維持したい人
    4. 重めのカーボンシャフトでしっかり振りたい人
  2. 新感覚!「重柔(おもやわ)」トラヴィルシャフトの3つの特徴
    1. 特徴①:重量感と滑らかなしなりを両立する新設計
    2. 特徴②:金属箔とゴム素材による安定した挙動と衝撃吸収
    3. 特徴③:高弾道・高スピンでグリーンを狙える性能
  3. トラヴィルシャフトのラインナップとスペック比較
    1. TRAVIL 85 の特徴と推奨ヘッドスピード
    2. TRAVIL 95 の特徴と推奨ヘッドスピード
    3. TRAVIL 105 の特徴と推奨ヘッドスピード
    4. TRAVIL 115 の特徴と推奨ヘッドスピード
    5. スペック一覧表で見るモデルごとの違い
  4. スチールシャフトとの違いは?トラヴィルを選ぶメリット
    1. メリット①:優れた振動吸収性で身体にやさしい
    2. メリット②:設計自由度の高さによるパフォーマンス向上
    3. メリット③:飛距離性能のポテンシャル
  5. 後悔しない!自分に合うトラヴィルシャフトの選び方
    1. ステップ①:現在の使用シャフトと悩みを把握する
    2. ステップ②:ヘッドスピードを目安に重量帯を選ぶ
    3. ステップ③:必ず試打してフィーリングと弾道を確認する
  6. まとめ:あなたに合うトラヴィルシャフトを見つけてゴルフをさらに楽しもう

トラヴィルシャフトが合う人はどんなゴルファー?

トラヴィルシャフトは、特定の悩みや目標を持つゴルファーにとって、非常に強力な武器となります。ここでは、特にどのようなゴルファーにトラヴィルシャフトが合うのか、具体的な人物像を掘り下げていきましょう。

スチールからの移行を考えるベテランゴルファー

長年ゴルフを楽しみ、今までダイナミックゴールドやモーダスといった重量級スチールシャフトを愛用してきたベテランゴルファーは、トラヴィルシャフトの最適なユーザー候補です。 年齢とともに体力が変化し、「ラウンド後半になるとショットがばらつく」「以前より振り切るのが辛くなってきた」と感じることはありませんか?

トラヴィルは、カーボンシャフトでありながら、スチールシャフトのようなしっかりとした重量感と安定性を実現しています。 そのため、軽量なカーボンにありがちな「頼りなさ」や「タイミングの取りにくさ」を感じることなく、スムーズに移行することが可能です。 さらに、カーボンの特性である優れた振動吸収性により、インパクト時の手首や肘への負担を大幅に軽減します。これは、長くゴルフを続けていきたいと考えるゴルファーにとって非常に大きなメリットと言えるでしょう。

「まだ重いシャフトを振りたい、でも身体への負担は減らしたい」という、ベテランゴルファーのわがままな願いを叶えてくれるのが、トラヴィルシャフトなのです。

方向性の安定と飛距離アップを両立したい人

「アイアンショットの最大の目的は、狙った場所にボールを運ぶこと」と考える、方向性重視のゴルファーにもトラヴィルは非常におすすめです。 トラヴィルシャフトは、コントロール性能を重視して設計されており、左右のブレを最小限に抑える安定性が高く評価されています。

その秘密は、シャフトの挙動にあります。フジクラ独自の技術により、ダウンスイングからインパクトにかけてシャフトが安定し、ヘッドのブレを抑制。これにより、ゴルファーは安心してターゲットに集中してスイングすることができます。

「でも、安定性重視だと飛距離は落ちるんじゃないの?」
と心配されるかもしれません。しかし、トラヴィルは滑らかにしなり、そのしなりが鋭く戻ることで、効率的にボールにエネルギーを伝達します。 結果として、安定性を確保しながらも、飛距離が”結果としてついてくる”という設計思想になっています。 実際に、「弾道が高くなり、飛距離も伸びた」という口コミも多く見られます。 まさに、安定性と飛距離という二つの要素を高い次元で両立したいゴルファーにぴったりのシャフトと言えるでしょう。

身体への負担を減らしつつパフォーマンスを維持したい人

ゴルフは楽しいスポーツですが、時に身体へ負担をかけることもあります。特にアイアンショットは地面にあるボールを直接打つため、ダフった時などの衝撃は手首や肘に直接伝わります。ゴルフ肘などに悩まされている方や、怪我を予防しながらゴルフを楽しみたいと考えている方にとって、トラヴィルシャフトは心強い味方になります。

トラヴィルの大きな特徴の一つが、カーボンとゴム素材を組み合わせることによる高い振動吸収性です。 スチールシャフトに比べて、ミスヒット時の不快な振動や衝撃を大幅にカットしてくれるため、身体にやさしいプレーが可能になります。

「身体への負担は減らしたい。でも、スコアやパフォーマンスは落としたくない」というのは多くのゴルファーが持つ願いです。トラヴィルは、重量感を保ちながら衝撃吸収性を高めているため、パフォーマンスを犠牲にすることなく、快適なゴルフを実現します。 練習量を増やしたいけれど身体のことが心配、という熱心なゴルファーにも最適な選択肢です。

重めのカーボンシャフトでしっかり振りたい人

従来のカーボンシャフトに対して、「軽すぎて頼りない」「手打ちになりやすい」といったイメージを持っているゴルファーは少なくありません。そうした方々にこそ、トラヴィルを試していただきたいです。

トラヴィルは85g、95g、105g、115gという、スチールシャフトと遜色ない重量帯のラインナップを揃えています。 これにより、カーボンシャフトのメリットである「しなり」や「弾き」を感じながらも、スチールシャフトのようなしっかりとした振り心地と安定感を得ることができます。

特に、スイングテンポがゆったりとしたゴルファーや、シャフトのしなりを活かしてボールを運びたいタイプのプレーヤーと相性抜群です。 重量があることで、切り返しで間(ま)を作りやすく、安定したスイングリズムを保ちやすくなります。重さを活かしてクラブをゆったりとコントロールし、正確なインパクトを迎えたいゴルファーにとって、トラヴィルは理想的なシャフトとなるでしょう。

新感覚!「重柔(おもやわ)」トラヴィルシャフトの3つの特徴

トラヴィルシャフトが多くのゴルファーから支持される理由は、その独自の設計思想と革新的なテクノロジーにあります。ここでは、その魅力を象徴する「重柔(おもやわ)」というコンセプトを軸に、3つの大きな特徴を解説していきます。

特徴①:重量感と滑らかなしなりを両立する新設計

トラヴィルシャフトの最大の特徴は、そのコンセプトである「重柔(おもやわ)」に集約されています。これは、しっかりとした「重さ」を感じながらも、カーボンならではの「柔らかい」しなりを両立するという、これまでのシャフトの常識を覆す新しい感覚です。

多くのゴルファー、特にスチールシャフトに慣れ親しんだプレーヤーは、カーボンシャフトに対して「軽い」「頼りない」といった先入観を持ちがちです。しかしトラヴィルは、85gから115gまでの重量ラインナップを揃え、重量級スチールシャフトと比べても遜色ないしっかりとした振り心地を提供します。

それでいて、シャフト全体が滑らかにしなるように設計されているため、力むことなく自然なタメを作ることができ、切り返しのタイミングが非常に取りやすいのが特長です。 この「重さ」と「しなり」の絶妙なバランスが、スイングの安定性を高め、再現性の高いショットを生み出す源泉となっています。

特徴②:金属箔とゴム素材による安定した挙動と衝撃吸収

トラヴィルの優れた性能を支えているのが、フジクラが誇る革新的なテクノロジーです。特に重要な役割を果たしているのが、「メタルコンポジットテクノロジー」と「ラバーコンポジットテクノロジー」です。

メタルコンポジットテクノロジー
これは、カーボンの繊維に金属の箔を複合させる技術です。これにより、カーボンシャフトでありながら重心位置の調整が自由になり、スチールシャフトのような重量感と当たり負けしない剛性を実現しています。
ラバーコンポジットテクノロジー
シャフトの全長にゴムの層を配置する技術で、これがトラヴィルの「柔」の部分を担っています。 このゴムがインパクト時の余分な振動を吸収し、マイルドな打感と安定したシャフト挙動をもたらします。

これらの技術の融合により、トラヴィルはカーボンシャフトの「しなり」や「弾き」といったメリットを活かしつつ、スチールシャフトが持つ「安定性」や「しっかり感」を両立させることに成功しているのです。

特徴③:高弾道・高スピンでグリーンを狙える性能

アイアンシャフトに求められる最も重要な性能の一つが、「狙った場所にボールを運び、グリーン上でしっかりと止める」ことです。トラヴィルシャフトは、まさにこの「止める」性能を徹底的に追求して開発されました。

開発コンセプトの中心にあるのは「落下角」という考え方です。 ボールがより上からグリーンに落下することで、ランが少なくなり、ピンをデッドに狙うことが可能になります。トラヴィルは、滑らかなしなりとインパクトでの鋭いしなり戻りによって、ボールに最適な打ち出し角とスピン量を与えます。

これにより、多くのゴルファーが理想とする「高弾道・高スピン」のボールが打ちやすくなります。実際に試打したゴルファーからは、「弾道が高くなった」「スピンがしっかり入ってグリーンで止まる」といった評価が多く聞かれます。 飛距離を出すだけでなく、その先のスコアメイクまで見据えた、実戦的な性能がトラヴィルの大きな魅力です。

トラヴィルシャフトのラインナップとスペック比較

トラヴィルシャフトは、幅広いゴルファーに対応できるよう、4つの重量帯でラインナップされています。ここでは、それぞれのモデルの特徴と推奨されるヘッドスピードの目安、そしてスペックの違いを分かりやすく解説します。自分に最適な一本を見つけるための参考にしてください。

TRAVIL 85 の特徴と推奨ヘッドスピード

TRAVIL 85は、ラインナップの中で最も軽量なモデルで、重量は約90g前後(フレックスSの場合)です。 軽量でありながら、シャフトの挙動は安定しており、頼りなさを感じさせないのが大きな特徴です。

このモデルが特に合うのは、ドライバーのヘッドスピードが38m/s~44m/s程度の方です。 スイングテンポが比較的ゆったりで、シャフトのしなりを最大限に活かしてボールを運びたいゴルファーに最適です。 また、軽量であるため、女性やシニアゴルファー、あるいはスチールシャフトでは少し重く感じ始めた方にもおすすめです。

しなやかさが際立つモデルなので、楽にボールを上げて飛距離を稼ぎたい、そしてカーボンならではの振りやすさを体感したいという方に、まず試していただきたい一本です。

TRAVIL 95 の特徴と推奨ヘッドスピード

TRAVIL 95は、重量が約100g前後(フレックスSの場合)で、安定性と操作性のバランスが非常に取れた、いわばシリーズの中核をなすモデルです。

ドライバーのヘッドスピードが42m/s~47m/s程度のアベレージゴルファーに最もフィットしやすい重量帯です。 85よりも剛性が高く、しっかりとした打感を求めるゴルファーや、ある程度のパワーがある中級者に適しています。

「軽量スチール(N.S.PRO 950GHなど)を使っているが、もう少し安定感が欲しい」「カーボンに移行したいが、軽すぎるのは不安」といったニーズに応えるモデルです。飛距離と方向性の両方をバランスよく追求したいゴルファーにとって、理想的な選択肢となるでしょう。

TRAVIL 105 の特徴と推奨ヘッドスピード

TRAVIL 105は、重量が約110g前後(フレックスSの場合)となり、アスリートゴルファーやパワーヒッターも満足できる重量感と操作性を兼ね備えています。

推奨されるヘッドスピードの目安は45m/s~50m/sです。 現在、ダイナミックゴールドやモーダス120といった重量級スチールシャフトを使用しているゴルファーが、違和感なく移行できるモデルとして設計されています。

カーボンの衝撃吸収性というメリットを享受しつつ、スチールシャフトのようなしっかりとした振り心地と、叩きにいっても暴れない安定した挙動を求める中・上級者に最適です。 風に負けない強い弾道で、ピンを積極的に狙っていきたいプレーヤーにおすすめです。

TRAVIL 115 の特徴と推奨ヘッドスピード

TRAVIL 115は、シリーズ最重量モデルで、約120g前後(フレックスSの場合)の重量があります。 これは、ハードヒッター向けの代表的なスチールシャフトであるダイナミックゴールドS200などとほぼ同じ重量帯です。

ヘッドスピード48m/s以上の、しっかり振れる競技ゴルファーや体力に自信のある方向けのモデルと言えるでしょう。 この重量帯でありながら、カーボン特有のしなり感と振動吸収性を備えているのが最大の特徴です。

パワーヒッターがスイングしても物足りなさを感じさせない剛性感と、インパクトで当たり負けしない強さを持ち合わせています。 重量を活かしてクラブをコントロールし、スピンの効いた重い球筋でコースを攻略したいと考える、トップアマやプロレベルのゴルファーにも対応できるスペックです。

スペック一覧表で見るモデルごとの違い

各モデルのスペックを一覧表にまとめました。重量だけでなく、トルク(シャフトのねじれの度合いを示す数値)やキックポイント(調子)にも注目してみてください。

モデル名 フレックス 重量 トルク キックポイント
TRAVIL 85 R 88.0g 2.6 中調子
S 90.0g 2.5
TRAVIL 95 R 98.5g 2.2
S 100.5g 2.1
TRAVIL 105 S 110.0g 1.9
X 112.0g 1.9
TRAVIL 115 S 118.0g 1.8
X 120.0g 1.8
※上記スペックはメーカー公表値です。製品には個体差がある場合があります。
トルクについて:数値が小さいほどねじれにくく、ヘッドの挙動が安定しやすい傾向にあります。パワーヒッターや操作性を重視する人はトルクが小さいものを、球のつかまりを求める人は大きめのものを選ぶのが一般的です。

スチールシャフトとの違いは?トラヴィルを選ぶメリット

アイアンシャフトの主流であるスチールシャフトと、トラヴィルのようなカーボンシャフト。素材が違うことで、性能にも様々な違いが生まれます。ここでは、スチールシャフトと比較した際に、トラヴィルを選ぶことで得られる具体的なメリットについて解説します。

メリット①:優れた振動吸収性で身体にやさしい

トラヴィルを選ぶ最大のメリットの一つが、カーボン素材ならではの優れた振動吸収性です。 アイアンは地面のボールを打つため、特に少し手前を叩いてしまう「ダフリ」のミスをした際には、手や腕に大きな衝撃が伝わります。スチールシャフトの場合、この衝撃がダイレクトに伝わりやすく、長年のプレーで手首や肘を痛める原因になることも少なくありません。

一方、トラヴィルはカーボンとゴムの複合構造により、インパクト時の余計な振動を効果的に吸収してくれます。 これにより、芯を外した時の不快な感触が和らぎ、身体への負担が大幅に軽減されます。

「身体にやさしい=パフォーマンス低下」ではありません。
トラヴィルは衝撃を吸収しつつも、スチールに匹敵する重量感と剛性を確保しているため、ショットの安定性や飛距離性能を損なうことはありません。 むしろ、身体への負担が減ることで、ラウンド後半でも集中力を維持しやすくなり、結果としてスコアアップに繋がる可能性も秘めています。

メリット②:設計自由度の高さによるパフォーマンス向上

カーボンシャフトは、スチールシャフトに比べて設計の自由度が非常に高いという特徴があります。スチールが基本的に均一な金属のパイプであるのに対し、カーボンは炭素繊維の巻き方や厚み、組み合わせる素材などを変えることで、シャフトの様々な部分の硬さやしなり方を精密にコントロールできます。

トラヴィルはこの設計自由度を最大限に活かしています。例えば、手元側はしっかりさせて安定感を出しつつ、先端側は適度にしなり戻ることでボールを拾いやすくしたり、打ち出し角を高くしたりといった、複雑な設計が可能です。

フジクラが長年培ってきたカーボン技術により、ゴルファーが求める「安定性」「飛距離」「高弾道」「操作性」といった要素を、高い次元でバランスさせているのです。 このように、ゴルファーのスイングや目的に合わせてシャフトの性能を最適化できる点が、スチールにはないカーボンシャフトの大きな強みと言えます。

メリット③:飛距離性能のポテンシャル

一般的に、カーボンシャフトはスチールシャフトに比べてボールの初速を出しやすく、飛距離性能が高いと言われています。これは、カーボンの持つ高い弾性、つまり「しなって、素早く元に戻る」性質によるものです。

トラヴィルもその例に漏れず、滑らかにしなったシャフトがインパクトで効率よくエネルギーを解放することで、力強いボールを弾き出します。 特に「最近、アイアンの飛距離が落ちてきた」と感じているゴルファーにとっては、番手なりの飛距離を取り戻すきっかけになる可能性があります。

ただし、トラヴィルは単なる“飛び系”シャフトではありません。あくまでもコンセプトの中心は、グリーン上でボールを「止める」ための最適な弾道とスピン量です。 そのため、飛距離は「コントロール性能を追求した結果としてついてくるもの」と考えるのが良いでしょう。安定したショットを打ち続けた結果、平均飛距離がアップするというのが、トラヴィルがもたらす理想的な飛距離性能です。

後悔しない!自分に合うトラヴィルシャフトの選び方

高性能なトラヴィルシャフトも、自分のスイングに合っていなければその真価を発揮することはできません。ここでは、数あるラインナップの中から、あなたにとって最適な一本を見つけるための具体的なステップを紹介します。後悔しないシャフト選びのために、ぜひ参考にしてください。

ステップ①:現在の使用シャフトと悩みを把握する

新しいシャフトを選ぶ前に、まずは現状を正確に把握することが重要です。今あなたが使っているアイアンのシャフトは何でしょうか?モデル名、重さ、フレックス(硬さ)などを確認してみましょう。

次に、そのシャフトでどんなことに悩んでいるのかを具体的に書き出してみます。

  • 「ラウンド後半になると重くて振り切れない」
  • 「球が左右に散らばって安定しない」
  • 「もっと高い球でグリーンを狙いたい」
  • 「ミスヒットした時の衝撃が腕に響く」
  • 「飛距離が落ちてきて、番手通りの距離が出ない」

このように、現在のシャフトのスペックと、ゴルフにおける具体的な悩みを明確にすることが、新しいシャフト選びの出発点となります。 例えば、「重くて振り切れない」のであれば今より少し軽い重量帯を、「球が安定しない」のであれば同じ重量帯で安定性の高いトラヴィルを、といったように、次に進むべき方向性が見えてきます。

ステップ②:ヘッドスピードを目安に重量帯を選ぶ

現状把握ができたら、次はトラヴィルのどの重量帯が自分に合いそうか、大まかな目安をつけます。その際に最も分かりやすい指標となるのが、ドライバーのヘッドスピードです。

ヘッドスピード別 推奨モデルの目安

  • ~44m/s:TRAVIL 85
  • 42m/s~47m/s:TRAVIL 95
  • 45m/s~50m/s:TRAVIL 105
  • 48m/s~:TRAVIL 115

これはあくまで一般的な目安です。例えば、パワーはあるけれどスイングがゆったりな人は少し重め、逆にヘッドスピードは速いけれど軽快に振りたい人は少し軽めを選ぶなど、スイングのタイプによっても最適な重量は変わってきます。 まずはこの目安を参考に、試打するモデルの候補を2つ程度に絞り込むと良いでしょう。

自分のヘッドスピードが分からない場合は、ゴルフショップや練習場に設置されている計測器で測るのが一番です。正確な数値を知ることで、クラブ選びの精度が格段に上がります。

ステップ③:必ず試打してフィーリングと弾道を確認する

シャフト選びにおいて、最も重要なのが「試打」です。 カタログスペックや他人の評価だけを頼りに選んでしまうと、「思っていたのと違った」という失敗につながりかねません。

試打をする際は、以下のポイントを重点的にチェックしましょう。

  1. 振り心地(フィーリング):重すぎて振り遅れたり、軽すぎて手打ちになったりしないか。スムーズに振り抜けるかを確認します。
  2. タイミングの取りやすさ:切り返しでシャフトのしなりを感じられるか。自分のスイングリズムと合っているかを感じ取ります。
  3. 弾道の高さ:球が上がりすぎたり、低すぎたりしないか。自分がイメージする高さの弾道が出ているかを見ます。
  4. 方向性:左右のブレ幅はどのくらいか。数球打ってみて、弾道が安定しているかを確認します。
  5. 打感:インパクトの感触は硬いか、柔らかいか。自分の好みに合うかどうかも大切な要素です。

可能であれば、ゴルフ工房などで専門のフィッターに相談しながら試打するのが理想的です。 弾道計測器を使って客観的なデータを見ながら選ぶことで、より自分に合った最適なシャフトを見つけられる確率が高まります。

まとめ:あなたに合うトラヴィルシャフトを見つけてゴルフをさらに楽しもう

この記事では、藤倉コンポジットのアイアン用シャフト「TRAVIL(トラヴィル)」がどんな人に合うのか、その特徴から選び方までを詳しく解説してきました。

トラヴィルは、「重柔(おもやわ)」という新しいコンセプトのもと、スチールシャフトのような重量感・安定感と、カーボンシャフトならではの滑らかなしなり・衝撃吸収性を見事に両立させた革新的なシャフトです。

【トラヴィルが特に合う人】

  • スチールからの移行を考えているが、頼りなさは感じたくないベテランゴルファー
  • 方向性を安定させつつ、飛距離も犠牲にしたくないアベレージゴルファー
  • 身体への負担を減らし、長くゴルフを楽しみたい方
  • 重量感のあるカーボンシャフトで、ゆったりとスイングしたい方

最適な一本を選ぶためには、まず自分の現状の悩みを知り、ヘッドスピードを目安に重量帯を絞り、そして必ず試打をして実際のフィーリングを確かめることが何よりも大切です。

あなたにぴったりのトラヴィルシャフトは、アイアンショットの精度を格段に向上させ、ゴルフをさらに楽しく、奥深いものにしてくれるはずです。ぜひ、その新感覚の振り心地を体感してみてください。

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