パターのフォロースルーの大きさで距離感を安定させる!3パットを減らすストロークのコツ

パターのフォロースルーの大きさで距離感を安定させる!3パットを減らすストロークのコツ
パターのフォロースルーの大きさで距離感を安定させる!3パットを減らすストロークのコツ
スイング改善・テクニック

パッティングにおいて「距離感が合わない」というのは、初心者から上級者まで多くのゴルファーが抱える共通の悩みです。カップに届かなかったり、逆に大きくオーバーしてしまったりするのは、パターの振り幅、特にフォロースルーの出し方が不安定であることが大きな原因の一つです。

パターのフォロースルーの大きさは、ボールの転がりや初速に直結するため、ここを正しくコントロールできれば距離感は劇的に安定します。打つ強さを手先で加減するのではなく、ストローク全体の流れの中で調整することが、3パットを撲滅するための近道となります。

この記事では、フォロースルーが距離感に与える影響や、理想的なストロークの比率、そして実戦で役立つ具体的な練習方法まで詳しく解説します。この記事を読み終える頃には、グリーン上での迷いが消え、自信を持ってストロークできるようになっているはずです。

  1. パターのフォロースルーの大きさと距離感の密接な関係
    1. 振り幅がボールの初速に与える影響
    2. なぜフォロースルーで距離が決まると言われるのか
    3. インパクトで調整してしまうことのリスク
    4. 自分の「基準」となる歩数と振り幅を紐付ける
  2. 理想的なストローク比率とリズムの作り方
    1. 多くのプロが実践する1:1の振り子ストローク
    2. 緩みを防ぐ1:2の加速型ストロークのメリット
    3. テンポを一定に保つためのメトロノーム活用術
    4. 肩を支点にした五角形キープの重要性
  3. 距離感を狂わせるフォロースルーのNGパターン
    1. フォロースルーが大きすぎて「押し出してしまう」ケース
    2. インパクトで止まってしまう「パンチ」の弊害
    3. 減速しながら打ってしまう「緩み」の原因と対策
    4. 手首をこねる動きがフォローに与える悪影響
  4. 距離感を養うための効果的な練習ドリル
    1. テークバックなしの「押し出し練習」で転がりを改善
    2. 目をつぶって打つ感覚研ぎ澄ましトレーニング
    3. コインやスティックを使ったゲート練習法
    4. 3メートルを確実に寄せる「振り幅固定」ドリル
  5. グリーンの状況に合わせたフォロースルーの微調整
    1. 上りのラインで意識したい「しっかりとしたヒット」
    2. 下りのラインで役立つ「柔らかい送り出し」
    3. 速いグリーンと遅いグリーンでのイメージの切り替え
    4. 芝目や風の影響を考慮したタッチの合わせ方
  6. パターのフォロースルーの大きさを整えて距離感を極めよう

パターのフォロースルーの大きさと距離感の密接な関係

パッティングの距離感を養う上で、フォロースルーを意識することは非常に重要です。多くのゴルファーは「どれくらい引くか(バックスイング)」ばかりに気を取られがちですが、実はボールを打ち出した後のヘッドの動きこそが、結果を左右します。

振り幅がボールの初速に与える影響

パターにおける距離感とは、言い換えれば「ボールをどの程度のスピードで打ち出すか」という初速のコントロールです。ボールの初速を決定づけるのは、インパクトの瞬間のパターヘッドの速度ですが、この速度を安定させるのがフォロースルーの適切な大きさです。

バックスイングに対してフォロースルーが極端に短すぎると、インパクトでヘッドを止めてしまう「突き刺す」ような打ち方になりやすく、初速がバラバラになります。逆に、フォロースルーをしっかり出すことで、ヘッドが加速しながら、あるいは等速でボールにコンタクトできるようになり、転がりが安定します。

一定のフォロースルーを意識することは、インパクトの瞬間の強さを一定に保つためのブレーキやアクセルの役割を果たしてくれます。手先で叩くのではなく、振り幅の出口を決めておくことで、ボールは自然とイメージ通りの距離を転がってくれるようになります。

なぜフォロースルーで距離が決まると言われるのか

「パットはフォロースルーで打つ」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。これは、ボールにエネルギーを正しく伝えるためには、インパクトを「点」ではなく「ゾーン」として捉える必要があるからです。フォローを意識すると、インパクト後もヘッドが目標方向に低く長く動くようになります。

この「低く長く」出す動きが、ボールに順回転(進行方向へのスムーズな回転)を与え、芝の抵抗に負けない強い転がりを生みます。順回転がしっかりかかったボールは、距離の誤差が少なくなり、カップ際でスッと伸びるようになります。フォロースルーを丁寧に出すことは、物理的に安定した転がりを作るための必須条件なのです。

また、心理的な面でも、フォロースルーの着地地点をイメージしておくことで、ストローク中の「迷い」を消すことができます。どこまで振るかが明確であれば、バックスイングも自ずと決まってくるため、無駄な力みが抜け、リズムの良いパッティングが可能になります。

インパクトで調整してしまうことのリスク

距離感を合わせようとして、インパクトの瞬間に手首や腕の力でパターを操作してしまうのは、最も避けたい動きです。例えば「バックスイングを大きく上げすぎた」と直感したとき、人間は無意識にインパクトでスピードを緩めて調整しようとします。これを「緩み」と呼びます。

緩みが発生すると、フェースの向きが不安定になり、方向性が悪化するだけでなく、距離も全く合いません。フォロースルーを意識していないと、この「当てて終わり」という状態になりやすく、その日の体調や緊張度合いによってタッチがバラバラになってしまいます。

距離感を作るのは「手の感覚」だけではありません。ストロークという一連の動作の大きさによって物理的に距離を生み出す意識を持つことが、安定感への第一歩です。インパクトを意識せず、決めたフォロースルーの大きさまで振り切る勇気を持つことが、タッチを合わせるための秘訣です。

自分の「基準」となる歩数と振り幅を紐付ける

距離感をマスターするためには、自分の中に「物差し」を作る必要があります。多くのプロや上級者は、歩測(自分の足の歩数で距離を測ること)を行い、その歩数に対して自分なりの振り幅の基準を持っています。この基準を作る際にも、フォロースルーの大きさをセットで覚えることが重要です。

例えば、「5歩(約3.5メートル)なら、バックスイングは右足のつま先まで、フォロースルーは左足のつま先まで」というような明確な目印を自分なりに設定します。このように左右対称の大きさを基準にすることで、どんなコースに行っても大きなミスを防ぐことができます。

練習グリーンで最初に行うべきは、この基準の確認です。その日のグリーンの速さを感じながら、「いつもの振り幅で何歩転がるか」を確認してください。基準となるフォロースルーの大きさが定まっていれば、あとは微調整だけでその日の距離感を合わせることができます。

パターの距離感は、ヘッドがボールに当たった瞬間に終わるのではなく、その後のフォロースルーの終点までで一つのパッケージだと考えましょう。フォローの大きさを一定に保つことが、安定した初速を生む大前提となります。

理想的なストローク比率とリズムの作り方

パターのフォロースルーの大きさを考える際、バックスイングとの「比率」が議論になります。一般的には、振り子のような左右対称が基本とされていますが、物理的な効率やプロのデータに基づいた理想的な形も存在します。自分に合った比率を見つけることで、ストロークの再現性は飛躍的に向上します。

多くのプロが実践する1:1の振り子ストローク

パッティングの基本として最も推奨されるのが、バックスイングとフォロースルーの大きさを1対1の比率にするストロークです。これは物理的な「振り子運動(ペンデュラム)」をイメージしたもので、エネルギー効率が良く、最もリズムを取りやすい形とされています。

1:1のメリットは、視覚的にストロークのバランスを確認しやすい点にあります。右足側への振り幅と同じ分だけ左足側へ出す、というシンプルなルールは、プレッシャーがかかる場面でも守りやすく、精神的な安定にもつながります。左右均等な動きは、特定の筋肉に過剰な負担をかけないため、スムーズな動きを実現します。

このストロークを身につけるには、肩の回転を主導とし、手首の角度をロックした状態で「イチ、ニ」のリズムで振る練習が効果的です。振り幅をメトロノームのように等速で動かすことで、自然と1:1の比率に落ち着き、距離感のバラつきが抑えられるようになります。

緩みを防ぐ1:2の加速型ストロークのメリット

最近の研究やプロのストローク解析では、バックスイングよりもフォロースルーを少し大きく取る、1対1.5〜2の比率を推奨する声も増えています。これは、インパクトの瞬間にヘッドがしっかりと加速し続けている状態を作るための工夫です。

バックスイングをコンパクトに抑え、フォロースルーをやや長く取るイメージを持つと、インパクトでヘッドが減速する「緩み」を物理的に防ぎやすくなります。特にショートパットに不安がある方や、ボールを押し出しがちな方にとって、この比率は非常に有効な解決策となります。

ただし、無理にフォロースルーを大きく伸ばそうとすると、手先でパターを押し出す「突き出し」になってしまうため注意が必要です。あくまでリズムの中で、バックスイングを小さく、インパクトから先をスムーズに加速させた結果としてフォローが大きくなる、という感覚が理想的です。

テンポを一定に保つためのメトロノーム活用術

比率と同じくらい重要なのが、ストロークにかける「時間(リズム)」です。振り幅が大きくても小さくても、始動からフィニッシュまでの時間を常に一定に保つことが、正確な距離感を生みます。ここで役立つのがスマートフォンなどのメトロノームアプリです。

一般的に、パターが得意なプロのテンポはBPM(1分間の拍数)で85から90程度と言われています。メトロノームに合わせて「カチッ(バックスイング)、カチッ(インパクト・フォロー)」とリズムを刻むことで、振り幅の大きさに関わらず一定の運動エネルギーをボールに伝えることができます。

練習では、3メートルのパットも10メートルのパットも同じリズムで打つように心がけましょう。距離を出すために振るスピードを速くするのではなく、リズムはそのままに「フォロースルーとバックスイングの幅だけを広げる」意識を持つことが、パッティング上達の肝となります。

肩を支点にした五角形キープの重要性

理想的なフォロースルーの大きさを実現するためには、手先だけで操作せず、上半身の大きな筋肉を使う必要があります。アドレスで作った「両肩、両肘、グリップ」を結ぶ五角形(または三角形)を、ストローク中も崩さないように意識してください。

この形が崩れると、手首が動いてしまい、フォロースルーの大きさがコントロール不能になります。肩の上下運動(シーソーのような動き)でパターを動かせば、ヘッドは自然な円弧を描き、意図した通りのフォロースルーの位置でピタリと止めることができます。

下半身はしっかりと地面に固定し、頭の位置も動かさないようにしましょう。体が左右に流れると、振り幅の比率が狂い、打点もズレてしまいます。「静の体」と「動の肩」を使い分け、五角形を維持することで、プロのような安定したフォロースルーを手に入れることができます。

比率は1:1を基本に考え、インパクトで緩みがちな人はフォローを少し大きめに意識してみてください。自分に心地よいリズムを見つけることが、最良のパフォーマンスに繋がります。

距離感を狂わせるフォロースルーのNGパターン

練習していても距離感が安定しない場合、フォロースルーに悪い癖がついている可能性があります。自分のストロークを動画などでチェックしてみると、無意識に「やってはいけない動き」をしていることが少なくありません。代表的なNGパターンを理解し、修正していきましょう。

フォロースルーが大きすぎて「押し出してしまう」ケース

「パターはフォローを大きく出さなければならない」という教えを意識しすぎるあまり、インパクト後に手首を使ってパターヘッドを無理やり目標方向に押し出してしまうことがあります。これは「プッシュアウト」の原因になり、距離感も方向性も損なわれます。

本来、フォロースルーの大きさはバックスイングの大きさや加速によって自然に決まるものです。自分の意思で後からヘッドを足すように動かすと、ボールを「打つ」のではなく「運ぶ」動きになってしまい、初速が弱くなります。その結果、予想以上にショートしたり、逆に手先の力が入って大オーバーしたりと不安定になります。

フォロースルーを大きく取ることの目的は「加速を止めないこと」であり、押し出すことではありません。ヘッドの重みを感じながら、自然に振り抜いた結果としてヘッドが止まる位置を受け入れることが大切です。無理な「出しすぎ」は、ミスの温床となることを覚えておきましょう。

インパクトで止まってしまう「パンチ」の弊害

フォロースルーがほとんどなく、インパクトで「パチン」と叩いて終わってしまう打ち方は、非常に距離感の調整が難しいパターンです。これは俗に「パンチが入る」と呼ばれ、パターヘッドが急加速して急停止するため、ボールに伝わるエネルギーが一定になりません。

パンチが入るストロークは、速いグリーンや下りのラインで特に危険です。少しの力加減のミスが、数メートルものオーバーを招くからです。また、インパクトで動きを止める際に筋肉が緊張するため、フェースの向きも狂いやすく、短い距離のパットを外す大きな要因となります。

インパクトで止まってしまう人は、往々にして「フォロースルーでヘッドを止める位置」をイメージできていません。打った後にヘッドがどこにあるべきかを意識するだけで、ストロークは滑らかになります。インパクトは単なる通過点であり、目的地のフォロースルーまでしっかり運び抜く意識を持ちましょう。

減速しながら打ってしまう「緩み」の原因と対策

距離感を狂わせる最大の敵は、インパクトに向かってヘッド速度が落ちる「緩み」です。バックスイングを大きく上げすぎたことに驚いて、途中でスピードを落としてしまう動きですが、これが起こるとフォロースルーは必然的に小さく、弱々しいものになります。

緩んだストロークで打たれたボールは、芝の抵抗をダイレクトに受けてしまい、カップの手前で不自然に曲がったり、急激に止まったりします。これは「タッチが合わない」という感覚をさらに強くし、ゴルフを難しくしてしまいます。緩みを防ぐには、バックスイングを適切な大きさに管理し、常に「フォロー ≧ バックスイング」の力関係を保つことが必要です。

もし緩んでしまうことが多いなら、意識的にバックスイングを小さくして、そこからしっかりフォローへ加速させる「コンパクトなストローク」を練習してみてください。小さな振りでも芯で捉えれば、ボールは驚くほどスムーズに伸びていきます。

手首をこねる動きがフォローに与える悪影響

フォロースルーの形を崩す原因として多いのが、手首を「こねる」動作です。特にインパクトの瞬間に右手首が甲側に折れたり、左手首が折れたりすると、フェースのロフト角(面の傾斜)が変わってしまい、ボールの跳ね方や転がり方が一定になりません。

手首を使ってフォロースルーを形作ろうとすると、ヘッドの軌道が上下にぶれやすくなります。本来のパッティングは、肩の動きによってヘッドが低く長い円弧を描くべきですが、手首を使うと急激にヘッドが浮き上がったり、地面を叩いたりする原因になります。

理想的なフォロースルーでは、アドレス時の手首の角度がフィニッシュまでキープされているはずです。特に左手首をまっすぐに保ったままフォローを出す意識を持つと、パターのフェース面が狂わず、狙った距離と方向にボールを運びやすくなります。

NGパターンのチェックポイント

・インパクトの後に「よし、出すぞ」と後付けでヘッドを動かしていないか?

・打った瞬間にヘッドがピタッと止まって、手に振動が残っていないか?

・振り下ろす途中で「弱くしよう」とブレーキをかけていないか?

これらに当てはまる場合は、フォロースルーの大きさと比率を見直すチャンスです。

距離感を養うための効果的な練習ドリル

理論を頭で理解しても、実際のコースで安定させるには、体に正しい感覚を覚え込ませる必要があります。パッティングの距離感とフォロースルーの連動性を高めるための、誰でも簡単にできる練習ドリルを紹介します。自宅のパターマットでも実践できる内容ですので、ぜひ取り入れてみてください。

テークバックなしの「押し出し練習」で転がりを改善

フォロースルーの重要性を体感するために最も有効なのが、バックスイングを一切行わない練習です。ボールの後ろにパターをセットし、そこからテークバックせずに、フォロースルーだけでボールを目標まで押し出すように打ちます。

この練習をすると、ボールを滑らかに転がすためには「ヘッドを低く長く、加速させながら出す」必要があることがよく分かります。手首だけでチョンと動かすのではなく、体の中心(腹筋や背筋)を使ってグーッと押し出す感覚が身につきます。これが、実戦での「緩まないフォロー」の原形となります。

最初は1メートル程度の距離から始め、徐々に距離を伸ばしていきましょう。長く押し出せるようになると、ボールに非常に質の良い回転が加わるようになります。この後に通常のストロークをすると、驚くほどスムーズにパターが抜けていく感覚を味わえるはずです。

目をつぶって打つ感覚研ぎ澄ましトレーニング

距離感を養うには、視覚からの情報に頼りすぎず、手や体に伝わる感覚を研ぎ澄ますことが大切です。数メートルのパットを、目標を確認した後に目をつぶって打ってみてください。視界を遮ることで、ヘッドの重みや振り幅の大きさに意識が集中しやすくなります。

打った直後、ボールの結果を見る前に「今の振り幅なら〇歩くらい転がったはずだ」と心の中で予測します。その後、目を開けて実際の結果と照らし合わせます。自分の感覚(フォロースルーの大きさ)と実際の結果が一致するようになれば、コースでのタッチは驚異的に向上します。

この練習は「当てること」への恐怖心を取り除く効果もあります。ボールを直接見ないことで、インパクトの強さよりもストロークの形やリズムに意識が向き、自然で理想的なフォロースルーが生まれやすくなります。

コインやスティックを使ったゲート練習法

フォロースルーの大きさと方向性を同時に鍛えるために、練習用のゲートを作成しましょう。ボールの先20〜30センチほどの場所に、パターヘッドがギリギリ通る幅でコインを2枚置くか、アライメントスティック(またはクラブ)を2本並べます。その間を通るようにフォロースルーを出します。

決まった大きさ、決まった方向にフォローを出すという視覚的なガイドがあることで、ストローク中のヘッドの軌道が劇的に安定します。フォローを出す位置が曖昧なうちは、ヘッドが左右にぶれたり、大きさが毎回変わったりしてしまいますが、出口を物理的に制限することで体が正しい動きを覚えます。

もしフォロースルーでコインに当たってしまう場合は、手首がこねられていたり、アウトサイドインなどの軌道エラーが起きている証拠です。静かに、まっすぐ、適切な大きさでゲートを通過させる練習を繰り返してください。これが、実戦での自信に満ちたストロークを支える基礎となります。

3メートルを確実に寄せる「振り幅固定」ドリル

最も多く遭遇する3メートル(約4歩強)程度の距離を基準にした練習です。パターマットの端にテープなどで「ここまで引く」「ここまで出す」というマークをつけます。この決まった振り幅で、何球打っても同じ場所にボールが止まるようにストロークのリズムを調整します。

多くの人は距離が変わると「リズム」を変えてしまいますが、それはミスの元です。このドリルでは、あくまで「同じ振り幅なら同じ距離が転がる」という物理の法則を体に叩き込みます。振り幅が一定であれば、あとはボールに当たる強さを変える必要がないことを体感することが目的です。

この「不動の基準」ができると、コースに出た際「今日はグリーンの転がりが良いから、いつもの3メートルの振り幅で少し奥まで行くな」といった冷静な判断が可能になります。フォロースルーの大きさを固定する力は、パッティングのIQを高めるための武器になります。

ドリル名 目的 期待できる効果
押し出し練習 フォローの加速感の習得 ボールの転がり(順回転)が良くなる
目隠しパット 身体感覚の研ぎ澄まし 感覚と実際の結果のズレがなくなる
ゲート練習 軌道の安定化 方向性とフォローの出口が一定になる
振り幅固定 基準作り 3パットが激減し、距離感が安定する

グリーンの状況に合わせたフォロースルーの微調整

パターの基本は一定のリズムと振り幅ですが、実際のコースには傾斜やグリーンの速さといった変化があります。基本の「フォロースルーの大きさ」をベースにしつつ、状況に応じてどのように微調整を加えれば距離感が合うのか、その応用テクニックを解説します。

上りのラインで意識したい「しっかりとしたヒット」

上りのラインでは、重力に逆らってボールを転がす必要があるため、平坦な場所よりも強いエネルギーが必要です。ここで多くのゴルファーが「大きく振る」ことで対応しようとしますが、振り幅を大きくしすぎると芯を外すリスクが高まります。

上りで有効なのは、バックスイングの大きさはそれほど変えず、フォロースルーを少し「コンパクトかつ強め」に意識することです。ヘッドを長く出すというよりは、インパクトでしっかりボールにコンタクトし、フォローの終点でヘッドをピタッと止めるようなイメージです。これにより、緩みのない強い球が打てます。

このとき、フォローが流れてしまうとボールに力が伝わりきりません。上り坂を登り切らせるためには、フォロースルーの大きさをコントロールしつつ、しっかりと芯で捉える「パンチ気味」のニュアンスをわずかに加えると、距離感が合いやすくなります。

下りのラインで役立つ「柔らかい送り出し」

下りのパットは、ゴルファーにとって最も神経を使う場面です。ほんの少し触れただけでボールが止まらなくなる恐怖から、インパクトが緩んでしまうことが多いのが特徴です。ここでの秘訣は、あえて「フォロースルーを大きく、ゆっくりと出す」ことです。

下りでは「叩く」動きは禁物です。パターヘッドの重さを利用して、ボールを優しく撫でるように、目標方向へ長くフォロースルーを運んでいきます。振り幅の比率をバックスイング1に対してフォロー2、あるいは3にするくらいの気持ちで、「柔らかい送り出し」を意識してください。

フォローを長く取ることで、インパクト時のヘッドスピードの急激な変化を抑えることができ、ボールが飛び出しすぎるのを防げます。ラインを「なぞる」ようにヘッドを動かすことで、ボールはラインに乗りやすくなり、カップの近くでとろけるように止まる理想的なタッチになります。

速いグリーンと遅いグリーンでのイメージの切り替え

ゴルフ場によって、またその日の天気によってグリーンの速さは大きく異なります。基本の振り幅で打っても「届かない」「オーバーする」と感じる状況です。ここで手の強さを変えてはいけません。調整するのは、あくまでフォロースルーを含めた全体の「大きさ」です。

速いグリーンでは、普段よりも全ての振り幅を「一周り小さく」します。しかし、フォロースルーを途中で止めてはいけません。スケールだけを縮小し、滑らかなリズムは維持します。逆に遅いグリーンでは、振り幅を大きく取ります。イメージとしては「重いボールを運ぶ」ような重厚なフォロースルーを心がけます。

朝の練習グリーンでは、自分の「基準の振り幅(例えば5歩)」がその日のグリーンで何歩転がるかを真っ先に確認してください。基準が1歩伸びているなら速い、1歩短いなら遅い。その「差」を振り幅の微調整で埋めることで、ラウンド中のパニックを避けることができます。

芝目や風の影響を考慮したタッチの合わせ方

高麗グリーンなどの芝目が強いグリーンや、風が強い日のパッティングでもフォロースルーが鍵となります。芝目に逆らう「逆目」や強風の場合は、ボールが途中で押し戻されるため、フォロースルーをいつもより5センチほど長く出す意識を持ち、しっかりと押し込んであげることが大切です。

逆に「順目」のときは、ボールが勝手に転がってくれるため、フォロースルーは控えめに、ボールをラインに乗せることだけに集中します。このように、外部環境に合わせて「フォローの深さ」を調整することができれば、プロのような繊細な距離感のコントロールが可能になります。

どのような状況でも共通して言えるのは、打つ前に「ボールがどのように転がって、どこで止まるか」というイメージを描き、それに適したフォロースルーを素振りで確認することです。素振りの際のフォロースルーの感触が、そのまま本番の距離感の答えになります。

傾斜や芝目などの状況変化に対応する際も、まずは自分の「基準のフォロースルー」があることが大前提です。基本の形を崩しすぎず、スパイスを加える程度の微調整を心がけましょう。

パターのフォロースルーの大きさを整えて距離感を極めよう

まとめ
まとめ

パッティングの距離感を安定させるためには、パターのフォロースルーの大きさを正しく理解し、コントロールすることが欠かせません。多くのゴルファーがバックスイングにばかり意識を向けていますが、ボールに適切なエネルギーと順回転を与え、初速を一定にするのは「フォローの出し方」に他ならないからです。

記事を通じてお伝えした通り、まずは自分の中に左右対称(1:1)の振り幅の基準を作りましょう。そして、インパクトで緩んだり、無理に押し出したりといったNGパターンを排除し、肩主導のリズムでフィニッシュまで一気に振り抜くことが、安定した転がりを生む秘訣です。比率やリズムは自分に合ったものを見つけ、メトロノームなどを活用して再現性を高めてください。

練習ドリルでフォロースルーの「出口」を明確にする訓練を積めば、コースに出た際も自信を持ってストロークできるようになります。上りや下りといった状況に応じた微調整も、しっかりとした基準があれば迷うことはありません。フォロースルーを丁寧に行うことは、単なる打ち方の問題ではなく、カップに寄せるための強い意志をボールに伝える作業です。ぜひ次のラウンドから、フィニッシュの形とヘッドの位置を意識して、3パットのない快適なプレーを楽しんでください。

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